ネパールの小さな村に滞在してきました

 

 

ネパールのベニからジープで1.5時間ほどのPatalekhetという村にあるシッダーアシュラム(ヒンドゥー教のお寺)に二週間滞在してきました。

Helpxというサイトで滞在先のホストを探していたところ、このホストの人がこの村に滞在しているとのことで、訪ねてきました。このホストの人はヨギでヒンドゥー教のお坊さんです。

アシュラムにはグル(スピリチュアルリーダー、お坊さん)が一人と、私を呼んでくれたヨギと村から一人の女の人が滞在しています。女の人は週ごとでローテーションしてて、掃除、ご飯とか草刈をしていました。結構な頻度で、数人の女性たちが村から来て一緒にご飯をたべて泊まっていました。あとは、村からの訪問者がほぼ毎日来ていました。ここの人たちは本当にみんなやさしくて、この村の一員かのように温かく迎え入れてくれました。

アシュラムはWakhet村から一時間ほど山を登ったところにあり、アシュラムからはダウラギリ、ニルギリ、アンナプルナの山々を見ることができます。

アシュラムにはシャワーや座る式のトイレ、テレビなどなどはなく、電気を使うことは携帯の充電か、ライトくらいで、すごくシンプルな生活をしています。

 

スケジュール

私の一日のスケジュールはこんな感じです。

6:00 ヨギがお経を唱え始める音で起きる。お湯浴びをする。(何回か水で試したけど以外と気持ちよかった)

火起こし、掃除

8:00 ヨギと一緒にヨガ

10:00 昼ごはんの準備

12:00 昼ごはん

本読んだり、草刈手伝ったり、山登りに行ったり、村へ散策行ったり

17:00 火起こし

焚火の前でぼーっとしながら、一緒に暖を取っている村の女性とお話

19:00~20:00 夜ごはん

21:00 寝る

 

ご覧の通り、のんびりした生活です。「あるヨギの自叙伝」を持って行ってよかったです。

 

食事

食事は二食で、いつも豆カレー、野菜カレーごはんの三つです。大体昼多く作って夜は同じものを食べます。ヨギはイモ類とフルーツとラッシーしか食べないので完全に別で作って食べていました。私も最初の三日間くらいは同じものを食べてみましたが、物足りなくてやめました。野菜カレーはほぼ毎回インゲン豆とジャガイモ、たまにプラスでかぼちゃやキャベツ、大根を入れていました。

 

食材はすべて村で採れたものか、アシュラムで育てている野菜のみです。農薬は一切使われておらず、野菜もフルーツも小ぶりですが味が濃くておいしかったです。村の人たちは農薬を使わずに育てていることを誇りに思っていました。ある人が農薬をつかって大きいジャガイモを作って町に売りに行ったけど、全然売れなかったと聞きました。農薬を避ける感覚をこの地域の人は自然に持ってることに驚きました。

私は自然の法則の中で自然に生きたいので、この地域の人たちの暮らし方は私にとってすごく勉強になりました。例えば、どの野草が食べられるとか、細い竹をロープみたいに使ったりと、自然を利用して暮らしているなあと思いました。

 

村の人たちの暮らし

村の人の暮らしは、シンプルです。山の斜面に家々と畑が広がっていて、薪は山からとってほぼ自給自足です。水牛を飼ってギーやミルク、チーズを生産し、水牛をつかって畑を耕し、水牛の糞を肥しにします。ヤギを飼っている家もあります。赤ちゃんがすっごくかわいかった。

トウモロコシは干して、臼でひいて粉にし、水で加熱しながら練って主食として食べていました。トウモロコシの新はよく燃えるらしく捨てずにためていました。実家がまきストーブなので日本に帰ったら採用します。

家は山からとれる平べったい石と粘土で来ています。平べったい石は道路にも敷いてあるし、家の屋根にもなっています。

村の人たちは、大体知り合いなのかみんなすれ違ったらフレンドリーに話してました。あと、勝手に人の家の敷地に入ってトイレとか水をもらっていて、自由だなーと思いました。

山道を歩きなれているので、みんなものすごくタフです。66歳のおばあちゃんも重い荷物を持ってアシュラムに来るし、105歳のおじいちゃんも月に一度通っていたそうです。

 

大体の家族を持っている男性は、ドバイや韓国、東南アジア、日本に出稼ぎに行ってるそうです。また、結婚はほぼみんなお見合い?親が決めた相手とするといっていました。日本では、古い文化ですが、ここではそうしてこの村が成り立っているんだなあと思います。見た限り聞いた感じではみんな幸せそうに暮らしている思います。

 

まったく観光客向けではない本当のネパールの田舎の暮らしを経験して、自分のあらゆるストライクゾーンが広がりました。うん〇を水と手で拭くことも、ネズミが目の前の天井の梁を歩いている場所で寝ることも、早朝に水のシャワーを浴びることも乗り越えて強くなった気がします。なによりも、村の人たちが本当に温かく迎え入れてくれてたくさんの愛を感じることができました。一生忘れない経験となりました。